2019年09月06日

大局から入る。「目的」→「目標」→「手段」が組織を動かす要諦のひとつ。

私が30歳代後半の頃、シャープで厳しい上司Kさんに仕えたことがあります。シャープで厳しいと言っても破格の方でした。接する時は、凄い緊張をしていたことを覚えています。ちょっとしたミスや論理矛盾をスグに見破ってくるだけでなく、強烈に大きな声での厳しい指摘が待っています。いや〜、厳しかった。

ある懸案だった案件の論点を整理し、具体案を作成するという仕事があった時のことです。私としては、いつものように厳しいツッコミが当然にくるだろうと覚悟しながら恐る恐る報告に行きました。しかし、概要として大まかな内容と流れを説明し終わったところで、Kさんは「OK、これでいい」とおっしゃる。こちらは「えっ」と。しかし、Kさんはニコっとしています。そして、数秒の時間をあけてから・・言われました。

「いつもガンガン文句言われるから拍子抜けしてるのかな?でも、今回はこれでいい。各論から説明しようとせず大枠と大きな流れをキチンと説明してくれた。そして、その内容は私の要求に合っている。この各論は君に任せる。ただし、結果は報告するように」


拙著『左遷社員池田リーダーになる』の一節に、下記のような場面があります。

橘は、その実務リーダーとの短い打ち合わせを頻繁に行ったのだ。そのやり方はほぼ決まっていて、必ず目的→目標→手段の順で確認していった。
「オーケー。そこまで考えていれば大丈夫。やり方は君に任せるので、みんなと話し合いながら進めてくれ。そっちの方が面白いだろう?ただ、何かあれば必ず上に報告を頼むよ」
そして、橘が去ったテーブルでは、すぐにスタッフミーティングが開始されるのだった。(第7章から)

「目的」の共有がまず大切。そして迷ったら「目的」に返る・・。
組織を動かすにあたっては、こういうところにも要諦のひとつがあるのかもしれないと思います。
ではまた。
posted by 発現マネジメント通信 at 18:15| 東京 ☀| Comment(0) | 「リーダーとは?」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする